土地を売却する際には、まず不動産会社の査定を受けてその価値を正しく把握することが大切です。
しかし、どのような要素が高額査定のポイントとなるか正確に把握している方は少ないかもしれません。
そこで今回は、土地の査定時にポイントとなる公的評価・前面道路との関係・土地の形状について解説します。
土地の査定方法①公的評価・取引事例比較法
査定をおこなう際に指標として使われているのが、公示地価・基準地価・路線価・固定資産税評価額です。
これらは国や自治体が公表しているデータで、相続税や固定資産税の算定などの目的のために使われています。
また、こうした公的な指標とともに査定の目安となるのが、近隣の成約事例における取引価格です。
公的な指標で示された価格は取引価格とイコールではないため、実際にいくらで売れたのかといった実勢価格のデータもチェックする必要があります。
これらのデータは国土交通省・国税庁のホームページなどで確認できますが、実際の売却価格はさまざまな要素によって左右されるため、信頼できる不動産会社に相談するのがおすすめです。
土地の査定方法②前面道路との関係
土地の査定では、土地が面する前面道路との関係も査定額に大きな影響を与えます。
都市計画法では接道義務が設けられていて、都市計画区域と準都市計画区域内では、幅員4m以上の道路に間口2m以上接していなければ建築が許可されません。
そのため、これの接道義務を満たさない土地は、査定額が低くなります。
このほかにも査定額を左右するポイントとして挙げられるのが、道路の方位や位置関係です。
南側や東側に道路が面している土地は日当たりが良く、日差しが入りにくい北側や西日のきつい西側の土地よりも高い査定額が出る傾向があります。
また、土地の2方向が道路に接している角地も日当たり・風とおし・見とおしが良いため、査定時にプラスの要素となるのが一般的です。
こうした細かな査定を希望する場合は、信頼できる不動産会社の訪問査定を受けると良いでしょう。
土地の査定方法③土地の形状
売りたい土地がどのような形をしているかといった部分も、査定額を左右するポイントです。
土地の形が正方形や長方形など扱いやすい整形地の場合には、土地の全体を有効活用できるため高い価値が認められます。
一方で接道部が細い旗竿地などだと、土地のなかに使いにくい部分が生まれてしまうため、同じ立地の土地と比較して査定額は低くなるのが一般的です。
また、土地の形状とともに土地の広さも査定の大切なポイントです。
扱いにくい形状の土地であっても土地自体に十分な広さがある場合、高い評価額が出るケースもあります。
土地の形状や広さを含めた詳細な査定を希望する場合も、信頼できる不動産会社への相談がおすすめです。
まとめ
土地の査定には、公的評価・成約事例などのデータから価値を算出する方法や、前面道路との関係・土地の形状など個々の状況を加味して価値を計算する方法があります。
土地の売却時には、自分でデータを調べるだけでなく、信頼できる不動産会社に相談のうえ訪問査定でより細かな査定を受けるのがおすすめです。
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